脳は脳内ホルモンが守ると
思っていましたが、
実際は、副腎皮質から製造される
「ステロイド」の一種
コルチゾールというホルモンが守ります。
ホルモンは元々、
私たちの身体の恒常性のために働きます。
つまり、ニュートラルな状態にしてくれる
機能のために存在しています。
さて、脳に絞って、
しかも一種類のホルモンにフォーカスします。
その名は
「コルチゾール」
これは血糖値をコントロールする
インシュリンと同じようなバランスの
「高」「低」にそれぞれリスクを
伴います。
しかも、コルチゾールは血糖値のバランス
にも影響を及ぼします。
まずコルチゾール値が高いときに起ること
- 血糖値を上げ、免疫力は下がります。
- 筋力の低下と骨の再生の低下
- 不眠が起り、記憶力の低下にもつながります。
- コラーゲンの成生力が低下します。
これは生命力が下がり、徐々に寿命が
縮まります。
逆に、コルチゾールの分泌量が低いと
- 免疫力は上がります。
- 一定量より少ないと不眠の原因になります。
まるで、体液の[pH]バランスと同じ
「0.〇〇」という小数点以下の世界の
差によってバランスが崩れた
崩れてないと言う世界。
コルチゾールは 低血糖時に
肝臓での糖新生
(糖分以外からグルコースを産出)を促します。
その作用によって血糖値の維持に貢献しています。
コルチゾールと、グルカゴンや
アドレナリンの作用により、
血糖値は必要以上に低下せず、
一定値に保たれています。
ストレスが長期化し、コルチゾールレベルの
分泌過多が続くと、
- 海馬の萎縮
- 脳細胞の減少
- ニューロンの生成阻害
- 脳の早期老化
- 無気力・無関心
- アルツハイマー症の増加
などを引き起こします。
2014年に公開された
アメリカ分子精神医学ジャーナルに
上昇された記事によると
「慢性的なストレスや高コルチゾールは、
通常よりも少ないニューロンをもたらす」と
発表しています。
反対に、副腎が疲弊しコルチゾールレベルが
低下している患者は、
アドレナリンやノルアドレナリンの分泌が
低下することから、
- 熱意を失い
- 無気力
- 無関心
- 不安が増大する
ことなどが報告されています。
では、次回はそのバランスの取り方の
具体策について書きます。