流行り物の正体は?

TVのお天気予報士のかたが、

未だにインフルエンザはピークを続行中の理由として

「花粉症」がその原因の一翼を担っている…(片棒をかついでいる)

と言っていました。

もう、まさにその通りと手を打ちました。

理由は簡単ですが、

まず、ウイルスは湿度が50%を超えてくると繁殖が出来なくなります。

それは=潤いの環境では死んでしまう。

乾燥地帯でしか生き残れない。

つまり、そもそもウイルスが繁殖しやすい環境があると言うこと。

その原因に2点

1.花粉症が原因の副鼻腔炎(鼻の粘膜の炎症により鼻腔がはれる)

呼吸がしづらくなるために徐々に口呼吸になる。

2.季節的に乾燥が優性

この原因が重なると、空中浮遊しているインフルエンザウィルスは

口呼吸で取り込まれた先の喉の辺りで微絨毛に着陸、

乾燥している場合に着陸のための触覚がつきやすい環境が整っている。

定着し、増殖を始めると言うものです。

つまり、乾燥と口呼吸。ウイルスにとってはもってこいの繁殖条件です。

じゃあ、なぜ、花粉症が起るのか?

腸に秘密があります。

私たちのアレルゲンに対する抵抗勢力の基地は「腸」と言われています。

その7割が集中するといわれる免疫細胞と、腸に住み着く腸内細菌によって、

人の免疫機能のバランスが保たれていることが説明されました。

免疫機能は時に暴走し花粉症などのアレルギー疾患を引き起こすことがありますが、

それを抑える役割を担っているのが腸内細菌の「クロストリジウム菌」であること

(クロストリジウム・ブチリカム:本属のタイプ種である)が分ってきています。

その腸内細菌叢は酪酸菌群を含み、整腸剤としても用いられています。

腸内細菌にその存在が少なくなっていた場合、自己免疫機能が暴走すると言う事が

見えてきますね?

この、腸内細菌叢を危うくするのが

抗生剤の投与、酵素阻害剤の継続的な摂取(炎症を抑えるためのステロイド剤)、

体質(遺伝子)にマッチしないレクチンの摂取によるもの等があります。

免疫とレクチン

私たちの体を細菌やウイルスなどから守る免疫において、

レクチンは重要な役割を果たしています。

現在、レクチンとは抗体や酵素以外の糖に結合するタンパク質を

すべてレクチンと呼んでいます。

代表的なレクチンの働きを3つ。

1. 細菌など異物の捕捉に関わるレクチン

2. 免疫を助ける補体系を活性化させるレクチン

3. 白血球の炎症部位への移動に関わるレクチン  です。

レクチンは、私たちの体を守る免疫において重要な役割を担っていますが、

ウイルスや細菌による感染のメカニズムにもレクチンが関わっています。

感染を起すときの細胞膜の表面が乾燥などでウイルスに対して暴露している場合、

(環境的要因が関係)

インフルエンザはインフルエンザウイルスが持つレクチン(ヘマグルチニン)が、

宿主となる私たちの鼻腔や咽頭などの粘膜細胞表面にある糖鎖に

結合することで感染します。

イメージ図:参照元:http://supplement.wp-x.jp

その後、ウイルスと細胞膜との融合が起こり、ウイルスのゲノムが細胞内へ

送りこまれ、宿主細胞の複製機能を利用してウイルスが増殖します。

インフルエンザウイルスなど多くのウイルスは

シアル酸(動物細胞表面の糖鎖末端にある単糖の一種)を介して細胞に結合します。

インフルエンザウイルスは、シアル酸の種類(NeuAcとNeuGc)と、

シアル酸と別の糖(ガラクトース)との結合様式(α2,3またはα2,6)の

組み合わせを認識して結合します。

つまり、相手を選んでいる、と言う事です。

自分が組合せやすい「糖鎖」を選んでいると言うことは、

このインフルエンザが好む糖鎖を体内に保有捨ている割合が高い時ほど

感染の確率を上げていると言うことになります。

糖鎖の件、「砂糖からモンスターへ」も参考にしてみて下さいね。

単糖を構成する糖鎖

イメージ図参照元:http://tousa.meneki.jp/

予防法リスト

1.水分の補給を忘れないこと

2.甘いものを取り過ぎないこと

3.添加物の中に含まれる「糖」を極力避ける事

「トース」って後ろに着くタイプの添加物が目安です。

4.グルテン(そもそもアレルゲン)を極力減らすこと

5.ビタミン補給を忘れず、酵素(エンザイム)補給(生野菜)も積極的に行うこと

以上5点

参考までに簡単な方法を上げておきました。

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