毎日、運動している方は、アスリートというのでしょうか?
市民ランナーとアスリートとの違いはどこにあるのでようか?
昨日、久保 伸夫先生のプライベートインタビューを聞きながら、医療系の情報誌に目を通していてなにやら、明るいような…そうでないような記事に遭遇しました。
少し、書きます。
明るいような…
先月の22日の新聞記事に載っていたのですが、
ハーバード大学医学部の老化学のポール・グレン・センターの共同ディレクターである、シンクレア上級研究員によると
「体内に自然に存在する2つの分子の合成前駆体を使用して、
老化マウスにおける血管衰弱および筋肉萎縮を逆転させ、その過程における運動耐性を高める。」
簡単に言うと、ある物質の組み合わせがおばあちゃんになってしまった私の血管を若返らせることで筋肉の再生が促され、運動能力が回復すると言うこと。
但し、これはよくあることですが、マウスの体内では起こりえた現象が、人の体内で再現性が担保されるか?というのは少少疑問が残ります。
マウスと人、サイズもDNAも違います。
がしかし、マウスで3年かけて実験検証し、その間、何百万匹ものマウスの命を犠牲にすることを思えば、手っ取り早く、人での臨床に入った方が良さそうな実験・研究のように感じました。
老化現象は未だブラックボックス
私たちが年をとるにつれて、私たちの最も小さな血管が萎縮して死に至り、血流の低下や臓器組織の酸素欠損を引き起こします。
血管の老化は、心臓および神経、筋肉喪失、創傷治癒の障害および全体的な脆弱性などによる疾患形成に関与する。
科学者は、臓器や組織への血流の喪失が毒素の蓄積と低酸素レベルにつながることを知っています。
血管を整列させる内皮細胞は、酸素が豊富で栄養を積んだ血液を臓器や組織に供給する血管の健康と成長に不可欠です。
しかし、これらの内皮細胞が老化すると、血管が萎縮し、新しい血管が形成されず、身体のほとんどの部分への血流が徐々に減少します。この大きな働きは特に筋肉に顕著であり、筋肉は、筋肉減少症として知られる状態で、ある年齢とともに、収縮して弱くなります。
このプロセスは、定期的な運動では減速することができますが、徐々に運動していてさえも、この弱体化を抑える効果は少なくなります。
それは、生命の維持活動に優位と考えられている運動が血管の老化を止められずにいるのは何故なのか?と言う命題に行き当たります。
今回の研究では、シンクレア上級研究員と研究グループのチームは一連の実験で、内皮細胞がsirtuin1またはSIRT1として知られる重要なタンパク質を失い始めると、血流の低下が生じることを発見しました。
これはSIRT1の損失は、1世紀以上前に同定されたタンパク質相互作用およびDNA修復の重要な調節因子であるNAD +の喪失によって沈降します。
シンクレア氏らの以前の研究は、年齢とともに低下するNAD +がSIRT1の活性を高めることを示しています。
これは、NAD +およびSIRT1が、血管の壁および筋肉細胞の内皮細胞間の何らかのコミュニケーションを可能にする重要な界面を提供することを明らかにしています。
この2つの種類の物質のコミュニケーションによって新しく血管が作成されることが明確になっていると、記事には書かれています。
片方が減少すると、片方はどんどん働く、と言う事です。
では、一体何がその作用を起すのか?
現在研究中の研究者であるAbhirup Das博士(ハーバード大学医学部の遺伝学、南ニューウェールズ大学医学部の博士後期研究員)は、「私たちはNAD +レベルの低下がSIRT1活性を低下させ、新生血管の老化を妨げると考えた」と語っています。
以下記事参照:
「科学者は細胞DNAを修復し、細胞の活力を維持する役割を果たしていることが以前に示されたNAD +前駆体であるNMNと呼ばれる化合物を使用した。
実験室では、NMNで処置したヒトおよびマウスの内皮細胞は、容量および細胞死の減少をもたらしています。
チームは20ヶ月齢のマウス群にNMNを2カ月間投与した。NMN処置は、毛細血管の数および毛細血管密度を若年マウスに見られるものに戻した。筋肉への血流も増加し、NMNを受けなかった同年齢のマウスに見られる筋肉への血液供給よりも有意に高かった。
最も顕著な効果は、老化するマウスの運動能力に現れた。これらの動物は、未治療のマウスと比較して、56〜80%の運動能力を示した。NMN処置動物は平均して430メートル(約1,400フィート)、平均して240メートル(780フィート)、未処置の同輩のために平均して走った。
ハーバードTHチャーン公衆衛生学校の遺伝学と複雑な病気の准教授、ジェームズ・ミッチェル准教授は、「これらは実際には古いマウスであるため、併用療法が2倍の能力を発揮していることが興味深い。Mitchellが率いられ、Cellの同じ号に掲載された研究では、マウスの筋肉の血管形成を増強するために水硫化ナトリウムが見つかった。
興味深いことに、NMN処置は、若い座位マウスの血管密度および運動能力を改善しなかった。しかし、それは1ヶ月間定期的に運動していた若いマウスの血管形成と運動能力を向上させました。
「この観察は、年齢が血管と筋肉の間のクロストークにおいて重要な役割を果たし、中年後の運動の有効性の喪失の理由としてNAD +およびSIRT1の喪失を指摘するという概念を強調している」とDasは述べた。
チームの究極の目標は、結果を再現し、最終的に、運動の効果を模倣する低分子、NMNベースの薬物の開発に移行することであり、筋肉および他の組織の血流および酸素供給を強化することである。
参照元:https://hms.harvard.edu/
この研究が一般的なものになる前に実行したいこと
久保 伸夫先生によると突然死するのはほとんどの場合、「市民ランナー」であってアスリートには無いとのこと。
何が違うのでしょう?アスリートの特徴は、普段の練習から身体の仕組みを理解した計画と目的に見合った装備をして挑んでいます。
身体は有酸素運動で激しく酸化します。
その活性酸素を除去する前提として、運動前に体内に大量の除去物質を注入し、運動後は更に大量の活性酸素除去物質を投与、又は注入すると言うものです。
ではその物質とは?
最小サイズの元素である「水素分子」です。
最近、気体の方が液体中に溶解しているものよりも直接的で血液中に活性化しやすいと分ってきています。
参考図書:
市民ランナーの方、参考になると良いです。⤴